鉄
出典: biena Wiki
・赤血球のヘモグロビンを構成する因子であり、酸素の運搬を担う。
・月経のある年代の女性では、鉄欠乏性貧血の予防や改善のために利用する。
・過剰の鉄は好ましくないため、必要以上には摂取しない。
目次 |
【成分について】
成人の体内での鉄貯蔵量は、男性で4~5g、女性でその7割ほどである。鉄の多くは、赤血球中のヘモグロビン(血色素)中にヘム鉄(機能鉄)として存在する。一般に、鉄は吸収効率が低い。そのため、月経の出血で鉄が失われる女性では、鉄が不足しないように注意する。ただし、過剰の鉄分は活性酸素による障害と相関することが知られており、必要以上の摂取は好ましくない。一般に、男性や閉経後の女性では、鉄が不足することは少ない。
【期待される効能】
鉄欠乏性貧血の予防と改善。鉄欠乏の小児にみられる高次機能障害の改善。腎不全患者における造血因子製剤の効果促進。
【作用メカニズム】
鉄は、赤血球中のヘモグロビンを構成する因子であり、酸素を運搬する機能をもつ。また、鉄の一部は、筋肉中にミオグロビンとして存在し、筋肉における酸素の運搬や、体内の酸化・還元反応に関与している。
【科学的根拠】
これまでに数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されている。
【摂取方法】
鉄欠乏に伴う症状が認められる場合、あるいは月経のある年代の女性において鉄欠乏性貧血の予防・改善を目的とする場合、目安量にしたがって摂取する。
なお、食品に含まれるビタミンやミネラル、タンニン酸などの成分が、鉄の吸収効率に影響を与えるというデータが知られている。そのため、鉄欠乏に伴う病態が改善しない場合には、それらの成分による影響も考慮して摂取方法に注意する。
【注意事項】
通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。一般に、安全性は高いが、高用量を摂取するとき、稀に胃腸障害などを生じることがある。
過剰の鉄は好ましくないため、必要以上には摂取しない。
一部の医薬品との相互作用を示唆するデータがあるため、何らかの医薬品を併用する場合、主治医に相談の上、利用する。

