植物ステロール
出典: biena Wiki
・コレステロールに類似した構造をもつ植物性成分。
・コレステロールの吸収抑制によりコレステロールを低下。
・動物実験では動脈硬化の抑制作用も示された。
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【成分について】
植物ステロールは、広く植物に含まれている成分であり、コレステロールと化学構造上の基本骨格が類似している。なお、コレステロールは動物性食品に含まれる成分である。
植物ステロールは、血液中の総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化性疾患に伴う生活習慣病を予防する成分として注目されている。
【期待される効能】
【作用メカニズム】
植物ステロールと呼ばれる成分は、40種類以上が知られている。それらの中では、βシトステロールが最も多く50%を占め、次いで33%がカンペステロール、2~5%がシグマステロールである。植物ステロールのコレステロール低下作用は、動物性食品に含まれるコレステロールの吸収を抑制することによる。
食べ物から摂取されたコレステロールは、十二指腸で水溶性の微細粒子に取り込まれ、小腸で吸収される。植物ステロールは、化学構造がコレステロールと似ているため、十二指腸でコレステロールの代わりに微細粒子に取り込まれ、コレステロールは吸収されることなくそのまま排泄されてしまう。その結果、コレステロールの吸収量が抑制されて、血中コレステロールが低下する。
植物ステロールには、体内でのコレステロールの再吸収過程を阻害することでコレステロールの排泄を促進し、結果的に血液中のコレステロールを少なくする作用もある。
さらに、植物ステロールが、小腸粘膜上皮におけるコレステロールのエステル化を阻害するというメカニズムも考えられている。
【科学的根拠】
臨床試験では、総コレステロール値が10%、LDLコレステロール値が13%程度低下するとの報告がある。ただし、HDL(善玉)コレステロールや中性脂肪への影響はない。
動脈硬化のモデル動物を用いた研究では、4週間の投与でコレステロールが低下し、18週間の投与後には著明な動脈硬化の抑制効果が認められた。
【摂取方法】
1日あたり1000mg程度を食事と一緒に摂る。日本では高コレステロール血症に対する医薬品としても利用されており、1200mgが標準的な処方である。なお、一般的な食事からの摂取量は、1日あたり100~300mgとされている。
【注意事項】
下痢や便秘、腹部膨満感(おなかが張った感じ)、おならが出やすくなるなどの胃腸症状を認めることがある。ただし、一般的には、通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。
脂溶性ビタミン類の吸収を抑える作用があるので、併用する際には、時間をあけて摂取する。また、高脂血症などで治療中の場合は、念のため主治医に相談の上、使用する。

