亜鉛
出典: biena Wiki
・亜鉛不足による味覚障害が若年者で増加している。
・免疫力を高めることで、風邪を早く治す効果がある。
・性腺機能に必須であり、セックスミネラルともいわれる。
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【成分について】
亜鉛は、味覚や嗅覚、免疫機能、性腺機能、アルコールの代謝などさまざまな機能を正常に保つために必要な微量元素(ミネラル)の1つである。
亜鉛が不足すると、味覚障害や、免疫力の低下、うつ状態、皮膚疾患などを生じる。
亜鉛を摂取していると、風邪に罹ったときに早く回復することが知られている。また、男性不妊症、糖尿病、関節リウマチ、味覚障害の予防や治療にも用いられる。
【期待される効能】
味覚障害の予防・改善。男性の性腺機能を正常に維持。免疫力を高め、風邪の罹病期間を短くする。
【作用メカニズム】
亜鉛は、体内で作用する200種類以上の酵素の働きに必要であり、さまざまな代謝に必須のミネラルである。特に代謝の激しい組織ほど、亜鉛不足の影響が出やすい。免疫機能や神経系を正常に保つためにも必要とされる。
亜鉛は、精液中に高濃度に含まれる他、亜鉛不足により男女の第二次性徴の遅れが生じることから、性腺機能の維持にも重要と考えられる。
亜鉛不足による症状の1つに味覚障害がある。味を感じるのは、舌に存在する味蕾という細胞の働きによる。亜鉛は、味蕾の細胞分裂を促し、味覚を正常に保つ作用をもつ。
【科学的根拠】
近年、高齢者だけでなく、20~30歳代の若年者にも、亜鉛不足による味覚障害が増えている。ある病院では、味覚異常の患者に占める若年者の割合が7.8%から22.1%へと急増したという。
亜鉛が風邪を早く治すのに効果的とする臨床試験が知られている。たとえば、99人の患者を対象にした研究では、13.3mgの亜鉛投与によって、風邪の期間が短縮した。さらに、212人を対象にした研究でも効果が認められた。亜鉛は、風邪の原因ウイルスの1つ、ライノウイルスが呼吸器系の組織に侵入するのを防ぐことで、効果を示すという。
その他、胎児の成長、下痢や関節炎、頭部外傷に関して、亜鉛サプリメントによる効果が報告されている。
【摂取方法】
1日あたりの所要量は30~49歳の成人男性で12mg、同世代の女性で10mg、許容上限摂取量は30mgである。
加工食品の摂取が多い人や、外食・偏食傾向のある人は、亜鉛サプリメントを予防的に摂ることが望ましい。
また、風邪に対して利用する場合、症状が発現してから24時間以内に服用することで効果が期待できる。
【注意事項】
吐き気や下痢といった消化器症状が現れることがある。
1日あたり100~300mg以上を長期間摂り続けると、過剰症になり、頭痛、吐き気・嘔吐、発熱、倦怠感などが生じうる。一部の医薬品は、亜鉛によって効果が弱くなるので、病院で治療中の人は、主治医と相談の上、利用する。

