バレリアン
出典: biena Wiki
・睡眠障害(不眠症)に対して効果が認められている。
・不安感や神経症の症状にも利用される。
・詳細な作用メカニズムはまだ明らかになっていない。
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【成分について】
バレリアン(和名:セイヨウカノコソウ)は、不眠症に対して欧米でよく用いられており、臨床試験ではその効果が示されてきた。通常の用量を用いる限り、安全性は比較的高いハーブである。
【期待される効能】
【作用メカニズム】
有効成分は、テルペン類や揮発油成分、アルカロイドなどである。これらの有効成分が共同して中枢神経系に作用し、ギャバ(γアミノ酪酸)の働きを介して効果を発揮すると推定されている。
【科学的根拠】
バレリアンに関する臨床試験としては、連続投与(8~28日間)による研究と、非連続投与(1~4回投与)による研究が行われており、9つの論文が報告されている。そのうち、5つの臨床試験において、バレリアンの不眠症などに対する有効性が認められた。
特に、100人以上の被験者を対象にした2つの臨床試験では、いずれもバレリアンの有効性が示されている。たとえば、121人の被験者を用いた臨床試験では、バレリアンを4週間投与したあとに、不眠症改善効果を認めた。
また、医薬品の長期連用による不眠症に対して、バレリアンが有効であったとする臨床試験も知られている。
さらに、知的障害と多動性をもち、睡眠障害を訴える児童生徒(7~14歳の男児5人)を対象にした臨床試験で、バレリアンの効果が示された。
【摂取方法】
臨床試験では、400~900mgのサプリメントが使用されており、これはバレリアン乾燥末の1.5~3.0gに相当する。サプリメントによっては50~100mg投与という場合もある。
不眠症に対しては、就寝30分~1時間前に服用する。短期間でも効果を認めるが、1カ月程度続けることで睡眠の質が改善する。
また、不安感やストレス、神経症などに対する鎮静作用を期待する場合には日中でも使用することがある。
【注意事項】
バレリアンの使用時に、頭痛などの訴えが報告されている。しかし、一般に、不眠症患者は不定愁訴が多く、バレリアンを用いた臨床試験でも、副作用の訴えは、バレリアン群とプラセボ(偽薬)群の両者に同様に認められている。バレリアンに特有な副作用は知られていない。
なお、妊娠中や授乳中での使用は、臨床データが存在しないため、念のため利用を避ける。
通常量のバレリアンでは、依存性や反跳性不眠などは報告されていない。
医薬品や他のサプリメントとの相互作用は報告されていない。アルコールによる作用の増強もない。しかし、一般に、催眠作用のある医薬品や、中枢神経抑制作用のある薬剤との併用は避けるべきである。

