ナットウキナーゼ
出典: biena Wiki
・ナットウキナーゼは、納豆に含まれる血栓溶解酵素。
・血栓を溶解する作用のため、脳梗塞を予防する。
・酵素であるが、経口摂取で効果が確認されている。
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【成分について】
納豆には血栓を溶かす酵素・ナットウキナーゼが存在する。ナットウキナーゼのサプリメントが、脳梗塞を予防するとして利用されている。また、納豆には、骨代謝に関与し骨粗鬆症予防に効果があるビタミンK2(メナキノン)や、抗菌作用をもつジピコリン酸が含まれている。
【期待される効能】
【作用メカニズム】
1980年代、納豆に強力な血栓溶解酵素が発見され、「ナットウキナーゼ」と名づけられた。
病院にて使用される代表的な血栓溶解剤に、ウロキナーゼという医薬品がある。ウロキナーゼは、血液の凝固塊が血管を塞ぐことで発症する脳血栓症や末梢動静脈血栓症の治療に用いられる。ナットウキナーゼを含む納豆1パック(50g)には、ウロキナーゼに匹敵する効果があるという。
【科学的根拠】
一般的にはタンパク質である酵素を食べても、胃酸によって酵素活性を失ったり消化液によって分解されたりするため、それらの酵素の効果を得ることはできない。
ナットウキナーゼは、ウロキナーゼなど他の血栓溶解酵素と比べて分子量が小さく、一本鎖構造のポリペプチドである。しかし、そのままで吸収されるほどには小さくなく、タンパク分解酵素の働きによってある程度の大きさのペプチド断片まで分解される。そのペプチドの中に、血栓溶解活性をもつペプチドがあると考えられている。
ナットウキナーゼが腸管から吸収されて血液中に検出されたという基礎研究データもある。
このため、ナットウキナーゼは、タンパク質であるにも関わらず、口から摂ることで血栓溶解酵素としての働きを発揮すると考えられる。ナットウキナーゼを経口摂取すると、短い場合でも4時間、長い場合には8~12時間ほど作用する。実験的に形成された血栓が、ナットウキナーゼの経口摂取によって溶解することも確認された。
さらに、ヒトを用いた研究で、真性グロブリン分解時間の短縮や真性グロブリン線溶活性の上昇などが認められ、血栓溶解活性が増強されることが確認されている。
【摂取方法】
ナットウキナーゼは、酸性の強い胃酸の中では活性を失いやすいため、食事と一緒に摂ると効果的である。脳血栓症や脳梗塞は夜間就寝中に生じやすいため、朝食時にまとめて摂るのではなく、夕食後にも摂るようにする。
【注意事項】
通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。ただし、納豆やビタミンKを含む食品は、抗凝固剤であるワーファリン(ワルファリン)との併用に注意が必要である。ビタミンKを取り除いているサプリメントもあるが、医薬品を服用中の人は、念のため、主治医に相談の上、利用する。

