クエン酸
出典: biena Wiki
・疲労物質の乳酸を減らして疲労を回復する。
・カルシウムなどミネラル類の吸収を促進する。
・耳下腺ホルモン・パロチンの分泌を促す。
目次 |
【成分について】
クエン酸とは、柑橘類に多く含まれる有機酸の1つである。我々の体は、「クエン酸サイクル」というしくみでブドウ糖(グルコース)からエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を作り出している。運動などにより疲労物質の乳酸が蓄積されると、クエン酸サイクルによるエネルギーの産生効率が低下する。そこにクエン酸が補われると、再びクエン酸サイクルが働く。つまり、クエン酸は、疲労物質・乳酸を取り除き、疲労回復の効果をもたらすのである。
【期待される効能】
疲労回復。ミネラルの吸収促進。耳下腺ホルモン・パロチンの分泌促進。
【作用メカニズム】
食べ物に含まれる炭水化物・糖質は、消化管から吸収されて血液中にブドウ糖の形で利用される。細胞内のエネルギー産生工場であるミトコンドリアでは、ブドウ糖からATPを作り出す際に、クエン酸サイクルが活発に回転する。
クエン酸サイクルは、TCAサイクルあるいはクレブス・サイクルとも呼ばれる。クエン酸サイクルのしくみは、図の通りであり、食物中の糖質、タンパク質、および脂質の異化経路の概略。すべての経路がアセチル-CoAを生産し、さらにクエン酸サイクルで酸化されて,最終的には酸化的リン酸化によりATPを生産する。
【科学的根拠】
運動などによりブドウ糖が消費されるとき、クエン酸サイクルでATPが産生される。しかし、ブドウ糖を燃焼(酸化)する際、すべてが利用できるわけではなく、一部が乳酸に変わる。そして、過激な運動や長時間の運動では、乳酸が蓄積する。乳酸は疲労物質であり、脳が乳酸の蓄積を感知すると疲労感を感じるのである。
疲労回復の作用の他、クエン酸は、食事に含まれるカルシウムなどミネラル類の吸収を促進する。これは、クエン酸のキレーション作用による働きである。
さらに、クエン酸の酸味刺激によって、耳下腺からパロチンというホルモンが分泌される。パロチンは、体内の代謝を促進し、正常な機能の維持に関与する。
【摂取方法】
特に決まった摂取量はない。目的に応じて随時利用する。
なお、一連のクエン酸サイクルでは、クエン酸だけを補給すればいいのではなく、各種のビタミンやミネラル、アミノ酸なども必要なので、マルチビタミン・マルチミネラルといったサプリメントとの併用が基本となる。
【注意事項】
通常の食材に由来する成分であり、問題となる健康被害や副作用は知られていない。他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないだろう。

