カルニチン
出典: biena Wiki
・運動時に摂取することで、体脂肪を効率よく減らすための成分。
・肉類に多く含まれる他、肝臓でもアミノ酸から合成される。
・心不全や腎不全など慢性消耗性疾患でも利用される。
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【成分について】
カルニチンは、脂質代謝など生体内での代謝に必要な成分である。カルニチンは、食品の中では肉類に多く存在する他、肝臓においてメチオニンやリジンなどのアミノ酸から合成される。
慢性消耗性疾患ではカルニチンが不足するため、欧米では心臓病患者などに利用されてきた。また、ミトコンドリアにおける脂肪酸利用に必須の成分であるので、運動によって体脂肪を効率よく減らすためのサプリメントとして利用されている。
【期待される効能】
運動による体脂肪減少の増強作用。慢性心不全および虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)における症状の改善。慢性腎不全による人工透析患者での貧血改善。アルツハイマー病の改善。脳の認知機能障害の改善。
【作用メカニズム】
生体内にあるカルニチンのうち98%は、骨格筋や心筋に存在する。カルニチンは、エネルギー産生過程において、ミトコンドリアでの脂肪酸輸送に関与する成分である。また、ブドウ糖代謝においても作用する。このメカニズムのため、運動時にカルニチンを摂取することで、体脂肪をエネルギー源として効率よく利用できる。
一部の筋肉疾患患者では、筋肉中のカルニチンが減少している。また、人工透析患者、心不全など慢性消耗性疾患の患者ではカルニチンの減少が認められるため、カルニチンの補給が行われる。
カルニチンのアセチル誘導体は、神経伝達物質であるアセチルコリンの合成に関与している。そのため、カルニチンを投与することで、脳の認知機能障害の改善が期待されている。
【科学的根拠】
慢性心不全、狭心症、心筋梗塞の患者を対象にした臨床試験において、カルニチンがこれらの病態を改善することが示されてきた。たとえば、74人の狭心症患者にカルニチンを6週間投与した臨床試験では、心電図所見と運動能の改善が認められた。また、50人の心不全患者を対象にした臨床試験では、カルニチン投与によって、心機能に関する指標の改善が認められた。
認知機能の改善に関しての臨床試験も知られており、カルニチン投与による効果が示されてきた。
運動能の向上について、カルニチンの作用が検証されてきた。複数の臨床試験の結果、効果を認めるというデータと、効果が明らかではないというデータがある。
体脂肪減少効果に関して、10人の肥満者を対象にカルニチンを40日間投与した結果、体重および体脂肪率の減少、総コレステロール値や中性脂肪値の低下(改善)を認めたという報告がある。
その他、2型糖尿病患者にカルニチンを投与すると、インスリン感受性の改善、つまり、糖尿病の改善を認めたというデータがある。
【摂取方法】
体脂肪減少を目的とする場合、運動前に摂取する。
【注意事項】
通常の食材に由来する成分であり、特に、問題となる健康被害や副作用は知られていない。稀に、悪心・嘔吐などの消化器症状を認める。一般に、安全性の高い成分であり、臨床試験の結果から判断すると、一日あたり3gまでの摂取であれば問題はない。
ただし、一部の医薬品との相互作用が推測されるので、何らかの医薬品を服用中の場合には、念のため、主治医に相談する。

