エフェドラ
出典: biena Wiki
・咳止めや気管支拡張薬として中国医学で用いられてきた。
・伝統的な処方では、効果と安全性が確立されたハーブ。
・ダイエット目的で乱用すると重篤な副作用を生じる。
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【成分について】
エフェドラとは、漢方薬・中国医学の世界で、気管支喘息や気管支炎などに対して利用されてきた麻黄のことである。気管支拡張作用など伝統的な処方に関して、エフェドラは有効性も安全性も確立されている。
一方、エフェドラには、交感神経系の働きを高め、熱産生を増加させることで、体重減少効果もある。そのため、エフェドラを含むサプリメントが、ダイエット目的で、アメリカで販売されている。これらは、インターネットや個人輸入などにより、日本でも一般消費者が簡単に入手できる。
しかし、脳出血や心筋梗塞といった重篤な副作用および死亡例が数多く報告されている。したがって、肥満に生活習慣病を合併した患者が、減量を目的としてエフェドラを含むサプリメントを使用するのは危険である。
【期待される効能】
気管支喘息・気管支炎の治療。鼻閉や鼻炎の治療。咳止め。熱産生増加。体重・体脂肪量の減少。
【作用メカニズム】
エフェドラの主な有効成分は、エフェドリンというアルカロイド類である。これらは交感神経系の働きを高める作用をもつため、血管収縮、心拍数増加、血圧上昇などを示す。また、エフェドラとカフェインの併用によって、肥満患者における減量効果も示されている。これは、食欲抑制と基礎代謝亢進、熱産生増加といった作用による。
【科学的根拠】
数多くの臨床試験により、上記の効果が確立されている。
【摂取方法】
エフェドラ・アルカロイド類として、通常、1日あたり90~100mgが利用されてきた。気管支拡張薬としては、成人で1日あたり最大150mgまでである。
1日あたり300mg以上の服用で、血圧の急激な上昇、致死的不整脈の発生、依存性といった副作用や健康被害が頻発している。
なお、1997年6月のアメリカFDAの勧告では、エフェドリンとして1回8mgまで、1日あたり24mgまでの服用とされた。ただし、その後の調査では、1日あたり100mgまでであれば比較的安全であるというデータが示されている。
【注意事項】
アメリカ国内においても、サプリメントのエフェドラの利用に関して意見は一致していない。2003年6月、ニューヨーク州はサプリメントとしてのエフェドラの販売を禁止し、処方箋薬としてのみ認めることとした。しかし、この規制に関して、専門家の間でも批判がある。
エフェドラは、スポーツ選手やボディビルダーなどをターゲットにした製品に含まれている場合も少なくない。商品名にエフェドラという名前は使われないため、患者が外国製のサプリメントを摂っている際には、医師がその製品を調べる必要があるだろう。

